2022.03.10
3月も2週目に入り、気温がぐっと上昇する日が何日もありました。もの寂しかった清瀬の畑も整地され、元肥が施され、再び畝が掘られていよいよ春の種蒔きです。
写真は十日ほど前の、降りた霜に凍りついた畑ですが、ところどころに自家用らしき白菜やネギの一群れが残されていました。このネギの隊列を眺めていたら、肌色のタイツを履いたショーガールのラインダンスのように見えて可笑しくなってしまいました。
上清戸のけやき通り沿い、畑の一角に穂を伸ばしている大柄のパンパスグラス(銀葦)は、この寒い冬を乗り越えて、悠然と朝陽を浴びています。もう少しして畑の野菜がにぎやかになる頃には風に舞いまもなく新しい芽吹きが始まるでしょう。
パンパスグラスの場所から志木街道に向かって20メートルくらい歩くと野菜直売場があり、その隣に、鮮やかなピンクの花が咲いていました。紅梅?と思ってよく見ると梅ではなく桜のようです。見上げて写真を撮っていると、通りかかった白髪の老人が足を止めて、「河津桜だねえ」とひとりごとのように呟きました。新しい季節の始まりです。